女性の一生…変化する女性ホルモンとの付き合い方

2017. 09. 01

女性の体は、女性ホルモンのバランスによって保たれていることがたくさんあります。

その女性ホルモンは、思春期に増加して体の成熟を促し、成熟期には妊娠出産を可能にし、更年期には減少してさまざまな変化をもたらします。

更年期の変化や不調を理解するためには、一生を通した女性ホルモンの働きと変化を知ることが必要です。

女性が女性らしく、健やかに生きるために必要な女性ホルモン。

その変化にも上手に付き合っていくために、何ができるのでしょうか。

女性ホルモンに支配される? 女性の体と女性ホルモンの関係

女性ホルモンとは、女性らしい体を作る、女性の生理周期を整える、妊娠するための体を作るなどの大切な働きをしているホルモンです。

エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、それぞれの働きが組み合わさって女性の体を整えています。

エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれます。

生理周期の中では生理が終わった後から排卵にかけて増加し、卵巣内で卵子の成熟を促します。

一方で子宮内膜を厚くする働きもあり、妊娠の準備に欠かせないホルモンです。

エストロゲンは、女性らしい体を作るために働く他にも、全身にさまざまな作用を起こす働きを持っています。

例えば骨を作る働きや、血管の収縮を抑える働きもあります。

これらの働きで、女性は男性よりも高血圧になりにくいという一面もあります。

プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれます。

エストロゲンによって成熟した卵子が排卵によって出ていくと、卵子を包んでいた卵胞という袋が残されます。

卵胞は排卵後に黄体へと変化し、黄体ホルモンであるプロゲステロンを分泌させます。

プロゲステロンはこのため、排卵後に増加して妊娠に向けた働きをします。

厚くなった子宮内膜を維持して、妊娠の継続を助けるホルモンです。

一生のうちで大きく変化する女性ホルモンの分泌量

女性ホルモンの分泌量は、生理周期の中で変動しますが、女性の一生の中でも大きく変化します。

自分はどうだったかと思い出しながら辿ってみてください。

女性ホルモンの中でもエストロゲンは、小児期の終わりごろから分泌が始まり、初潮に向けて女性らしい体へと変化させる働きをします。

そして、初潮を迎えるとエストロゲンは急激に分泌量を増やしていき、女性の体はぐんぐんと成熟へ向かって変化していきます。

しかし、まだ分泌量が安定しない時期ですので、生理周期が安定しない、心の成長が追い付かないなどのアンバランスが見られる時期でしたね。

20歳になると成熟期へ入り、女性ホルモンの分泌も安定して、妊娠出産の準備が整います。

エストロゲンとプロゲステロンがバランスよく働き、心も安定し、活動的な時期です。

35歳頃をピークに、女性ホルモンの分泌量は減り始め、閉経へ向けて体が変化する、閉経の前後の10年間を更年期と呼びます。

更年期は、思春期と同じくらい、急激に女性ホルモンの分泌量が変化する時期と言えます。

女性ホルモンの分泌量が減り、生理周期は再び不安定になり、体調や心の不調も起きやすくなります。

更年期が終わると、老年期に入り、女性ホルモンがないことによる変化や影響に対応する必要があります。

体のだるさ、気分の落ち込み…その不調も女性ホルモンの減少が原因!?

思春期は体も心も不安定だったと、女性は誰もが思い出すのではないでしょうか。

更年期は、思春期同様、再び女性ホルモンの分泌量の変化に振り回されがちな時期です。

今度は分泌量の減少に対応していく必要があるのです。

女性ホルモンが減っていくと、まず、生理周期が不安定になります。

初めに短い周期で経血量が減っていき、次に長い周期で間隔が開いていくことが多いようです。

短い周期は、子宮内膜が充分に育たないために、早く剥がれ落ちることから起こります。

その後は女性ホルモンの分泌量が減って卵子が育たず、排卵が起こらなくなるための変化です。

女性ホルモンの変化は、体調や心の不調としても現れます。

女性ホルモンの中でもエストロゲンは、生理とは直接関係がない、自律神経や感情、脳の働きを整える働きも持っています。

このため、エストロゲンが減少していく更年期は、自律神経が乱れやすく、心も不安定になりやすい時期なのです。

具体的な症状として、イライラする、やる気が起きない、憂鬱になる、よく眠れない、食欲がおかしくなる、火照りやのぼせが起きる、などが現れます。

女性ホルモンの減少期…不調に対する対策法

更年期は、さまざまな変化や不調が現れます。

これらは閉経に向けた体の準備なのですから、上手に付き合っていきたいものです。

そのためには、まず、つらいことは我慢せず、つらいときちんと認めることが大切です。

更年期は、これまでできていたことができなくなる時期であるという点では、思春期と変わりません。

頑張ってきた人ほど、変化や不調を自分の努力不足だと考えがちです。

女性ホルモンの影響なのだと知って、周りの人や医療機関などに上手に助けてもらうことが大切です。

更年期に助けてもらうには、まず婦人科が挙がりますが、心療内科も効果的です。

婦人科ではホルモン拡充療法として、女性ホルモンを補充することで、急激な分泌量の減少を緩やかにし、不調や影響を軽減する治療が主に行われています。

また、さまざまな不調を軽減する漢方薬も効果があり、婦人科、心療内科どちらでも処方してもらえます。

心の不調が手に余るときは、心療内科に助けてもらいましょう、抗不安薬や睡眠導入剤などの処方が可能です。

まとめ

思春期は、女性のだれもが変化の激しい不安的な時期だったと振り返りますが、更年期も同じです。

人生の次のステージへ上るための、変化の時期なのです。

女性ホルモンの波に飲まれて、大きく揺さぶられる時期です。

しかし、思春期と比べて、更年期は自分を責めて我慢を重ねてしまう女性が多く見られます。

つらいことは周りに助けてもらいながら、医療機関の利用も含めて、上手に対処していきましょう。

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