仕事に、家庭に、と充実している女性ほど、なかなか取れない疲れに悩まされることがあります。
女性たちを苦しめる疲れの原因は、大きく3つに分けられます。
1つ目が体力の衰え、2つ目が精神的なストレス、3つ目がホルモンの影響です。
あなたの疲れはどれが原因でしょうか?
いくつか重なっているかもしれません。
これらの原因にどう対処すべきかを知って、毎日の生活に役立ててみてください。
体力の衰え
40代に差し掛かると、疲れが取れず、体力の衰えをひしひしと感じる人が増えてきます。
体力に限らず、人の身体機能のピークは20代です。
しかし、体力を貯蓄できる20代や30代は、仕事や家庭、子育てに忙しく、運動を継続することが難しいかもしれません。
でも安心してください。
運動をせずに年を重ねてしまった人でも、運動を定期的に継続することで、30代くらいの体力を取り戻すことは可能なのです。
あきらめずに好きなスポーツを探してみませんか?そして継続してみましょう。
体力は①運動するための体力(行動体力と言います)と、②病気やストレスに対する抵抗力(防衛体力と言います)の2つに分けられます。
運動については述べましたが、防衛体力とはどういうものなのでしょうか。
防衛体力を高めるとは、簡単に言うと「スポーツをはじめたら、風邪をひきにくくなった」というようなことです。
運動をすると白血球の働きが良くなることがわかっています。
白血球は細菌やウイルスに抵抗する働きを持っています。
運動をすることで白血球が増えれば、病気に対する抵抗力、免疫力も高まるということです。
精神的なストレス
40代は、全ての年代を通して、悩みやストレスを抱える人の割合が一番高いと、厚生労働省が統計を発表しています。
<平成22年国民生活基礎調査の概況>
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-3.html
悩みやストレスは、疲れの元となります。
なかなか疲れが取れないと感じるときは、悩みやストレスが隠れていないかどうか、チェックしましょう。
それでは、大人の女性が抱えがちなストレスはどんなものがあるのか見てみましょう。
年齢を重ねると、容姿や体型の変化にコンプレックスを持つこともあります。
他にも、子育ての悩みは、反抗期や進学の問題、自立に伴う空の巣症候群の心配など、尽きません。
親の介護問題に頭を悩ませている人も多いでしょう。
子どもの進学などに伴う大きな出費も増え、経済的なストレスとも向き合わねばなりません。
このように悩みやストレスが増えるにもかかわらず、パートナーから望むようなサポートが得られずに疲れてしまうこともあるでしょう。
これらのストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱し、身体にこんな影響を及ぼします。
・呼吸や脈の乱れ
・血圧上昇
・肩こり
・疲労、疲れやすい
・不眠
・食欲不振や過食
・体重の増減
・胃の不調
これらの症状は、ストレスによる不調か、病気か見分けにくいため、まずは身体疾患の可能性から考えた方が良いでしょう。
ホルモンの影響
40代に入ると、女性はからだの中では変化が起こります。
ホルモンの量が減り更年期と呼ばれる時期になります。更年期とは女性ホルモンの1つである、エストロゲンが減少することによって、さまざまな影響が出てくる時期です。
エストロゲンとはどんな働きをするホルモンなのでしょうか。
エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれ、女性らしい身体を作る働きがあります。
身体の丸みはもちろん、肌や髪のハリやツヤを良くしてくれるホルモンなのです。
また、自律神経や感情、脳の働きを整えてくれます。
この他にも、骨の生成促進や、血管の収縮を抑える働きもあります。
このエストロゲンが減少すると、どんな影響が出るのでしょうか。
・肌や髪のハリやツヤが失われる
・卵巣機能が低下する
・自律神経や感情が乱れやすくなる
・骨がもろくなる(骨粗鬆症)
・血管が収縮しやすくなる(高血圧)
これらのホルモンの変化による不調に振り回されて、疲れやすい、疲れが取れないと感じる人が40代から増えてきます。
どうしようもない疲れをとるためには?
つらい疲れを取るにはどんな方法があるのでしょうか。
ちょっと踏ん張りが必要ですが、運動が一番です。
好きなスポーツを見つけて継続してみましょう。
体力がつき、疲れにくくなります。
ウォーキングやジョギング、水泳などがお勧めです。
精神的なストレスには、自分なりの解消法を見つけるのが得策です。
また、もやもやしていることを紙に書き出すと、それだけでもすっきりしますし、解決策も見えやすくなります。
周囲の助けを上手に引出せると良いですね。
ホルモンバランスを整えるには、生活習慣を改善しましょう。
特に食事に大豆イソフラボンを意識してとり入れてみると良いでしょう。
大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た構造と作用を持っています。
豆腐や納豆、豆乳やきな粉など、大豆製品を好みに合わせて取り入れましょう。
原因がわからないときは栄養不足かもしれません。
しっかり食事はとっていてもバランスが崩れてしまっている場合もあります。
忙しいときは、なかなかバランスの良い食事をとるのも難しいものですから、市販のサプリメントで足りない栄養を補うことも良いでしょう。
まとめ
現代の女性たちは仕事でも家庭でも役割を持っています。
忙しくても疲れても、しっかり休む時間が取れないことも多いですね。
大切なことは、1つ1つの疲れの原因が何かを知ることです。
原因が分かれば対処法も見えてきます。
自分ではどうしようもない疲れ…そんなときこそ、規則正しい生活やバランスの良い食事を心がけましょう。