話題のミドリムシ、クロレラの違いとは?

2017. 09. 01

テレビや雑誌、ネットのバナー広告などで健康食品やサプリメントが紹介されるのを毎日のように見かけます。

使用した人が「○○が改善した!」、「○○がスッキリ!」などと嬉しそうに感想をいう姿を見ると「私も試してみようかしら……」という気持ちにもなりますね。

世の中には数多くのサプリメントがありますが、ミドリムシやクロレラなど体に必要な栄養素が一度に幅広く摂れるマルチサプリメントが注目されています。

化学的に合成されたサプリメントが多い中、どちらも天然素材から作られている、という点も優れています。

ミドリムシ、クロレラ…そもそも何?

「ミドリムシ」と聞いてもピンと来ない人が多いかもしれませんが、「クロレラ」と聞けば知っている人は多いと思います。

ミドリムシもクロレラも5億年以上前から地球に存在する原始的な単細胞生物です。

あらゆる生命の源となり、生物の活動や増殖に必要なアミノ酸(タンパク質)、ビタミン、ミネラル、微量元素までがほぼ完全に含まれています。

太古の昔にさかのぼればミドリムシもクロレラも生命の進化を支えてきた兄弟のようなものといえるかもしれません。

ミドリムシは和名で、学名をユーグレナといいます。

昆布やワカメと同じ藻類(そうるい)に属しますが、淡水で育ちます。

植物と動物の両方の性質を持つ、とても珍しい生き物です。

ミドリムシ1個の体長はわずか0.05ミリで、髪の毛の太さにも満たない小さな生き物ですが、さまざまな栄養素を合わせ持ち、私たちの健康を保つ上で重要な働きをしてくれると期待されています。

ミドリムシは水と光と二酸化炭素で育ちます。

生育に適した環境だと増殖力がとても強く、栄養素のバランスが優れているため、健康増進の大きな力になるのです。

眼に見えないほど小さな生き物なのに、限られた環境の中でさまざまな栄養素を生み出し、増殖力が高いとなれば、すごいパワーを感じます。

栄養素を豊富に含むミドリムシとクロレラ

ミドリムシにもクロレラにも、生物が生きていく上で必要なアミノ酸(タンパク質)、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。

これらの栄養素は私たち人間が健康に生きていくためにも必要不可欠なものです。

ミドリムシを加工して作られた粉末1g中には、およそ10億匹分ものミドリムシが含まれています。

そこに含まれる栄養素は、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンB群、ビタミンCをはじめとするビタミン類、鉄や亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどミネラル類、必須アミノ酸を含むアミノ酸類、DHAやEPA、オレイン酸など不飽和脂肪酸、その他にもβ-グルカンやルテインなどの栄養素が含まれます。

これら数多くの栄養素を含む点は、市販されているサプリメントのほとんどを網羅しているといっても、過言ではありません。

一つ一つのサプリメントを別々に利用するとなれば、手間も時間もお金もかかるでしょう。

それが一度に摂れるのですから、健康に関心がある人ほど見逃さない手はありません。

なお、ミドリムシサプリメント1日分に含まれる主な栄養素を食材に換算すると次のようになります。

【 ミドリムシサプリメント 1日分の目安(4カプセル)に含まれる主な成分 】

・鉄 (0.40mg) ほうれん草 約40g(2~3茎分)

・亜鉛(0.36mg) 車えび約25g

・ビタミンA(β-カロテン) 69.1μg きんかん 50g

・ビタミンB1(0.26mg) 豚レバー 約70g

・ビタミンB2(0.04mg) 鶏ささみ 約30g

・ビタミンB12 2.4μg たまご(卵黄) 60g

・葉酸 5.4μg さんま 25g

などとなっています。

それぞれの栄養素を食材から摂るにはかなりの量や手間が必要となるでしょう。

ミドリムシとクロレラの大きな違い

ミドリムシもクロレラも似たようなものと思われがちですが、両者の間には大きな違いがあります。

最大の違いは、クロレラは植物(植物プランクトン)ですが、ミドリムシは植物(植物プランクトン)と動物(動物プランクトン)の両方の性質があるところです。

クロレラもミドリムシも葉緑素を持ち光合成によってエネルギーや栄養素を作り出しますが、ミドリムシには鞭毛(べんもう)があり、自ら動き回る事ができます。

そのため、少しでも光合成を行うのに適した場所に移動したり、水中に微量に存在する有機物や無機物を動き回る事でより多く捕らえる事もできます。

また、ミドリムシは体内に油脂を作る能力にも長けています。

さらにミドリムシには「パラミロン」という食物繊維の一種が独自に含まれ、整腸作用があると期待されています。

ミドリムシもクロレラも同じ藻類に属しますが、それぞれの性質や健康へのはたらきには異なる特徴もあるのです。

ミドリムシの吸収率が良いといえる理由

一般的にクロレラは植物(植物プランクトン)のため、そのままの状態では細胞壁があり栄養素が体内に吸収されにくいデメリットがあると考えられます。

一方、ミドリムシには細胞壁がありませんので、あくまでも単純に比較すれば、ミドリムシのほうが栄養素が体内に吸収されやすい特徴があるといえます。

ただし、どのメーカーの製品も素材の加工技術や独自の栄養素の組み合わせなどによって長所が異なる点や、製品(商品)と使う人には相性のようなものもあるので、一概にどの製品が最も優れているとはいい切れない部分もあります。

製造するメーカーや販売店の説明などを参考に、自分にとって最もふさわしいものを選ぶ事が大切です。

また、栄養素の吸収は胃や腸など消化器官の健康状態も大きく関わります。

製品の良さを過信するのではなく、ご自身の健康状態にも十分配慮することが必要です。

まとめ

冒頭であげたように、世の中には数え切れないほどの健康食品やサプリメントが販売されています。

どんな健康食品やサプリメントでも、ただ漠然と使うのと、素材の良さや特徴を十分に理解した上で使うのとでは、効き目の実感も変わってくるはずです。

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