【分子栄養学で考える】髪の毛のパサパサにさよなら!髪のキレイを作る栄養素

2017. 10. 30
吉川圭美
監修:吉川圭美 栄養士・栄養カウンセラー・ライター
4年前、取材で出会った分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)に魅了され資格を取得。「毎日を楽しく、ゴキゲンに過ごすための栄養」をキーワードに、栄養のおもしろさをわかりやすくアウトプットするため活動中。

エイジングに関するお悩みとしてヘアを挙げる方も少なくないでしょう。

とくに髪は顔をふちどっているものだけに、ボリュームがなくなったり、ぱさついてきたりすると、その人全体の印象も左右しかねません。

年齢を重ねたんだから仕方がない、と諦めてしまいがちですが、そんなことはありません。

栄養がきちんと満たされていれば、いつまでもつややかな髪を保つことは不可能ではないと感じます。

それは、私がオーソモレキュラーに関わる女性たちと接していて実感していること。

一年のうちでもっとも抜け毛が多いといわれるこの時期、栄養面から考えるヘアケアについて考えてみませんか。

髪は何でできている?

髪に必要な栄養は何かと考えたとき、まず考えられるのがタンパク質。

髪のみならず、全身の細胞をつくる土台となる材料として、誰もが知る栄養素です。

足りなくなると髪のボリュームがなくなったり、ぱさついたり、ちぢれ毛が増えたり、とトラブルがあらわれます。

にもかかわらず、不足している人はかなり多いのではないでしょうか。

一日に必要なタンパク質の量は、体重1㎏当たり1g〜1.5g。

例えば体重50㎏の人は50gが必要ということになります。

一方、牛肉100gを食べたとき、摂取できるタンパク質の量はたったの8g!

3食の食事でよほど意識しなければすぐに不足してしまう栄養素といえます。

タンパク質は髪の材料であるのはもちろん、筋肉や骨、肌などすべての細胞の材料。

身体は今もっとも必要な場所へ優先的に栄養を届けていくため、タンパク質をある程度とっていたとしても、体調によっては髪に常に届くとも言い切れません。

たとえばケガをしたらそのキズを修復するため、ケガの箇所に優先的にタンパク質を届ける、といった具合。

髪のツヤの善し悪しは命には関わらないため、優先度はどうしても低めとなります。

だからこそ、意識しながら食べることが美髪へつながるというわけです。

ちなみに、髪の毛の材料でもあるケラチンは動物性食品に多く含まれます。

そのため、菜食の方はどうしても足りなくなりがち。

野菜と同時に肉もしっかり食べていきたいですね。

現代の食事で不足しやすい亜鉛もしっかりと

さらに頭皮を元気にするためにとりたい栄養素としては、亜鉛が挙げられます。

亜鉛は頭皮の細胞が分裂するとき、DNAの転写をスムーズにしてくれます。

そのため、不足すると細胞分裂がうまく行われにくくなり、抜け毛など影響が出やすくなります。

亜鉛が多い食材としてはカキが有名ですが、実は牛肉などにも豊富。

タンパク源として肉を食べることが亜鉛チャージにもつながります。

そして、とった亜鉛を出さないための工夫もするのもおすすめです。

糖質のとりすぎやお酒の飲み過ぎにも注意。亜鉛は血糖値を下げるホルモンや、肝臓で行うデトックスにも関わっているため、食べ過ぎ飲み過ぎはムダ使いにつながります。

加工食品やファストフード、インスタント食品も、亜鉛の吸収を妨げる添加物が多めです。

ビタミンAも、美しい髪のためにぜひとってほしい栄養素。

二つに分裂した細胞がきちんと成長するためにはたらき、細胞のターンオーバーを活発にしてくれます。

ビタミンAはレバー類に豊富なので、しっかりと。β−カロテンの形としてはにんじんやほうれん草など、緑黄色野菜にたっぷり含まれます。

頭皮の血行をうながすビタミンEもぜひ。ナッツ類やかぼちゃ、アボカドなどに多めです。

髪細胞を元気にする鉄も積極的に

加えて、鉄も髪との関係が深い栄養素。

頭皮の細胞が活発にはたらくのにはエネルギーが欠かせません。

細胞でより多くのエネルギーを作るのには酸素が必要になってきますが、この酸素を運ぶ赤血球を体内で作るためには鉄が必要です。

そのため鉄が足りなくなると、頭皮でエネルギー作りがうまくいかず、抜け毛や白髪となってあらわれてきます。

このトラブルがあらわれやすいのが産後のお母さん。

もともと女性は毎月の月経で鉄を失うため鉄不足の状態にあります。

そんな状態のなか、妊娠するとさらに少なくなってしまうのです。

それは、赤ちゃんに栄養を運ぶため血液が1.5倍に増えるうえ、お腹の赤ちゃんにお母さんの鉄がいってしまうから。

そんな鉄不足のトラブルが、お産を経て目に見えて出てくるのが、産後の抜け毛というわけです。

鉄が多い食べ物にはレバー、牛などの赤身肉、カツオやマグロ、煮干しなどがあります。

サプリを取り入れる場合の注意点

美しい髪のための栄養素は、普段の食事を見直すことはもちろん、サプリメントで取り入れるのもいいかもしれません。

そのときに意識したいのが、鉄と亜鉛のサプリメントの飲み方。

鉄のサプリメントにはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類が存在しますが、非ヘム鉄を選んだ場合、注意が必要です。

非ヘム鉄と亜鉛は同じ小腸粘膜の輸送タンパクを経て吸収されるため、同時にとると、輸送タンパクの奪い合いとなってしまうのです。

たとえば荷物を運ぶのにトラックが用意されているのに、トラックより荷物が多すぎて運びきれない、といったイメージ。

両者は別のタイミングで飲むことがよさそうです。

まとめ

コシのあるたっぷりとした髪は、それだけで若々しく見えるから不思議。

トリートメントなど外側からのケアはもちろん、栄養のとりかたを変えるだけで、内側からの根本ケアが可能になります。

また、美髪をつくる栄養は、美肌のための栄養ともリンクしています。

栄養は全身にはたらくため、これらをしっかり補給することで、美しい髪はもちろん、美肌になれるというオマケも!

これも栄養がもたらすオーソモレキュラーの魅力のひとつだと感じます。

冬のパーティシーズンに備え、少しずつ、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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