更年期のイライラ。女性ホルモンがもたらす不調

2017. 10. 09

更年期と呼ばれる時期を迎えると女性の体も心も不安定になってしまいます。

急にイライラしてしまったり、急に悲しくなったり、不安が増してしまうことも。

火照ったりのぼせたり、体もなんだかおかしいと感じることも多くなります。

これらの不調は女性ホルモンの変化がもたらすものです。

では女性ホルモンはどんな働きをしているのでしょうか。

思春期から女性が振り回されてきた女性ホルモン。

更年期にはどんな変化をして、どんな影響を与えるのでしょうか。

解説していきましょう。

女性の体を支配する女性ホルモンのはたらき

女性の体は女性ホルモンに支配されていると言っても過言ではありません。

女性ホルモンは、児童期の最後から分泌が始まり、女性らしい体を作る準備を始めます。

そして、体の準備が整うと、初潮が起こり、思春期が始まります。

思春期以降、成人になりホルモンバランスが整っても、女性の体は女性ホルモンによって支配され続けています。

およそ月単位で増減を繰り返す女性ホルモンによって、卵巣で卵子が成熟し、排卵が起こり、子宮内膜が厚くなって着床に備え、受精しなければ生理となって流れ落ちます。

女性ホルモンのわかりやすい働きは、まさに生理、あるいは妊娠や出産ですが、長期的には、女性らしい体や妊娠出産に耐えられる体を整えるということにあります。

丸みを帯びた体つきにとどまらず、生理や妊娠出産のときに鉄分やカルシウムが失われるのに備えて骨や歯を丈夫にする役割や、血流を良くするために血管の収縮を抑え、血管を広げる役割も女性ホルモンにはあるのです。

ホルモンバランスが崩れることにより起こる影響

思春期を思い出してみて下さい。

急激に増える女性ホルモンの働きに揺さぶられて、大変な思いをした女性が多いのではないでしょうか。

更年期は思春期とは逆に、ホルモンの分泌量が減少していく時期です。

思春期と同じく、急激なホルモン変化の波を乗り切っていかなくてはなりません。

女性ホルモンが減少していく時期に、女性の体にはどんな変化が起こるのでしょうか。

女性ホルモンが減っていくと、まず、生理に変化が現れます。

生理周期が不安定になりますが、多くの場合、初めの頃は子宮内膜が薄いまま排出されるため短い周期で経血量が減ります。

さらに女性ホルモンの分泌量が経減ると、卵子が育たなくなり、排卵が起こりにくくなるため、周期が長くなっていきます。

先ほど、女性ホルモンには骨や歯を丈夫にする働きや、血管の収縮を抑える役割もあることを延べましたが、これらの働きがなくなっていくとどんなことが起こるでしょうか。

まず、骨や歯が弱くなるため、骨粗しょう症になりやすくなります。

また、血管の収縮が起こりやすくなるため、高血圧になる可能性も高まります。

メンタルにも大きく関わる女性ホルモン

女性ホルモンには、自律神経や感情、脳の働きを整える役割もあります。

そのため、更年期は体調だけではなく心が不安定になる時期でもあります。

自律神経は、活動しているときの交感神経と、休んでいるときの副交感神経の2つを合わせた呼び方です。

この2つの神経は人の行動と休息をつかさどっています。

交感神経と副交感神経が交互にバランスよく働くことで、人は疲れても回復することができるのです。

この自律神経が乱れると、上手に休息がとれないということが起こります。

よく眠れない、食欲がコントロールできないといった症状となって現れます。

また、充分な休息が取れないために神経が高ぶり、イライラしやすくなる、やる気が起きない、憂鬱になるなどもよく見られる症状です。

また、心や脳の働きが整わないと、小さなことが大きな悩みに感じられてしまう、急に泣きたくなる、急に怒りたくなるなど感情が安定しなくなります。

日常生活の中には、今日着る服を決める、複数ある用事の優先順位を決めるなど、決断をする場面が多くありますが、小さな決断でも困難に思えてしまうということも起こります。

あなたの不調、それって女性ホルモンのせいかも

更年期に関わらず、女性は生理周期があるため1ヶ月のうちでも女性ホルモンの増減による心の変調や不調を感じてきたのではないでしょうか。

まさにそれらと「戦って」きた女性も多いかもしれません。

生理周期に伴う心の不調は、主に排卵期から生理開始前後に起こることが多いようです。

無性にイライラする、異常に食欲が起こって食べ過ぎてしまう、あるいは食欲が沸かない、小さなことにくよくよしてしまう、決断力が落ちる、悪いことばかり考えてしまうなど、そういえば、と思い当たる人は多いのではないでしょうか。

更年期では、これらの女性ホルモンによる心の不調や変化が増幅し、まさに「大波にもまれる」ようになってしまう女性も少なくありません。

そんな時に大切なことは、これらがホルモンバランスによって起こっていることだと知ることです。

「自分のせいではない」と知ることです。

まとめ

更年期は、思春期同様女性ホルモンの激しい変化の時期です。

思春期にも「これまでできたことができなくなった」と悩みませんでしたか?

更年期も同じです。

大人の女性になり、行動力も責任も増した分、努力不足だと考えて自分を責めてしまう女性も多くいるようです。

そのイライラはホルモンのせい。

そう思えるだけで、自分に優しくなれるのではないでしょうか。

つらいときは自分をいたわり、周囲や医療機関の助けを借りて、上手にこの変化の波を乗り切っていきましょう。

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