【鍼灸師が教える】足のむくみをとるツボ

2018. 01. 31
足立美穂
監修:足立美穂 鍼灸治療院 東洋の森 院長・鍼灸師
自身の体験から東洋医学の体全体を診る医学に感銘を受け、鍼灸の道に進む。体の不調のサインに気づき、病になる前に治す施術を心がけている。 不妊施術、疼痛治療、鍼灸全般(体質改善から更年期障害の改善等)の業務を専門に行う。

夕方、仕事が終わる頃になると、足がパンパンにむくんでしまい、ブーツや靴がきつくなってしまう、靴下の跡がなかなか取れない、など足のむくみは多くの女性の悩みです。

むくんだ足では、スラっと細い美脚からは程遠く、ミニスカートや細身のスキニーなど好きなファッションも楽しめません。

何とかしたいと思いつつも、ついむくみ改善のケアがおろそかになってはいませんか?

今回は東洋医学の観点から足のむくみの原因と、足のむくみに効くツボなどを鍼灸師の足立美穂先生に詳しく教えていただきました。

足のむくみの原因は?

足のむくみの原因を東洋医学の観点から、ご説明いたします。

むくみの原因としては、体の水分代謝の停滞、血液循環が悪いというタイプと、

肝機能や心機能に障害があり病院に行って治療が必要、という2つのタイプに分類されます。

今回は、水分代謝と血液循環が悪く、むくみがおこっているタイプについて深く考えてみましょう。

下記の症状のうち、1つ以上当てはまった時は、体の水分代謝の低下が原因でむくみが起きている可能性があります。

チェックしてみましょう!

①胃もたれ、胃痛がある

②逆流性食道炎と言われたことがある

③腸の調子が悪い

④軟便、または下痢をしやすい

⑤お腹が張る、またはガスが出やすい

⑥呼吸器が弱い

⑦肌が弱い

⑧舌の上に苔が付きやすい

心当たりがある症状は、いくつかありましたか?

水分代謝が悪い場合、手足の冷えがとても顕著に現れる、という特徴もあります。

水分の代謝が低下する原因として、肺と消化機能が深く関係しています。

元々、体質的に弱い方はもちろん、食べ物や飲み物の不摂生、あまり知られていませんが、辛い物の取り過ぎも肺を傷めてしまう要因となります。

また、長期間ストレスがかかると、肺や消化機能が低下してしまうタイプの方もいらっしゃいます。

足がむくむと体にどんな影響が出るの?

足のむくみの自覚があっても、痛みなどは出にくいため、大至急どうにか改善しなくては!と思う方は少ないかもしれません。

しかし、むくんだ状態が長時間続くと、様々な健康被害へのリスクが考えられます。

初めは微小循環(毛細血管)のうち、リンパの停滞が起こるのですが、それが数年続いてしまうと、血液循環にまで影響を及ぼします。

下肢の静脈瘤、血管の硬化の一因ともなる場合がありますので、注意が必要です。

足がむくみやすい人はどんな人なの?

足のむくみが出やすい方は、水分代謝が悪いため、全身、または下半身が太い体型になる傾向があります。いわゆる、水を飲んでも太る、と言われてるタイプですね。

このタイプは、ダイエットで結果が出にくいのも特徴です。

食生活では、甘いもの、パン類、麺類などの小麦製品の取り過ぎの傾向があると、足にむくみが出やすくなります。

また、早食いもむくみを招く食べ方ですので、ゆっくりとよく噛んで食事をすることも大切です。

足のむくみを取りやすい漢方が知りたい!

ここからは、足のむくみをとりやすくする漢方を、具体的にご紹介していきましょう。

漢方でむくみに良いとされているのは、五苓散(ごれいさん)や防已黄耆等(ぼういおうぎとう)が有名です。

これらの漢方に、体力を補う漢方を組み合わせて飲んでいただくと良いでしょう。

おすすめの組み合わせをいくつかご紹介します。

・肺が弱い方 = 麦門冬湯(ばくもんどうとう)

・胃腸が弱い方  = 健脾散顆粒(けんぴさんかりゅう)

・肺と胃腸の両方弱い方    衛益顆粒(えいえきかりゅう)

このような組み合わせがおすすめです。

体の力のことを考えずに、水分代謝だけを向上させてしまうと、体の他の箇所に負担がかかってしまいます。

東洋医学はバランスを取る医学です。

ひとつのことだけに目を向けすぎてしまうと、バランスを失い、他に歪みが現れてしまうので気をつけましょう。

足のむくみをとるためのセルフケア

最後に、自宅で手軽にむくみを解消できる、セルフケアをご紹介します。

まずは、食生活にしっかりと気をつけましょう。

パン食よりも、お米中心の和食メニューで食事を摂るように心がけてください。

ヘルシーで栄養価の高い玄米ですが、胃腸が弱い方にとっては消化に負担がかかるので避けるようにしましょう。

私が推奨している食事法として、お食事の一口目だけ100回噛む「一口目100回習慣」という食べ方があります。これをすることによって、食事が入る前に胃の準備が整い、負担が減るというメリットがありますので、ぜひ、実践してみてください。

また自宅で足のむ組みを取る方法として、自宅温灸というやり方があります。

足のむくみのツボとして意識したいのが、以下の三箇所です。

・三陰交(さんいんこう)

くるぶしの内側の一番高い位置に小指を当て、そこから上に指4本分を置いた時に、人差し指が当たる場所です。

・合谷(ごうこく)

手の親指、人差し指と親指で「L」を作った時、それぞれの指の付け根の交わるヘコんだ部分です。目の疲れ、歯の痛みなどにも効果的で、万能のツボともいわれるツボです。

・陰陵泉(いんりょうせん)

体に不必要な水分を排出する効果があるので、水分代謝の悪い足のむくみに良く効くツボです。先ほどの三陰交からすねを内側に上にあがったところ、ヒザの下のくぼみの部分です。

甘いものが大好きな方は、このツボをおすと痛みを感じると言われています。

まとめ

むくみ対策マッサージなどは、いろいろな方法が紹介されており、試したことがある方も多いかと思いますが、家庭でのお灸もむくみにとても効果がありそうですね。

お灸は熱で体のツボを刺激することで、血行を促進し、不調を整える効果があります。

薬局でも簡単に手に入り、モグサに火を付けて行うものや、発熱剤を使用して火を使わないもの、香りを楽しめたり、煙の出ないタイプもあるようです。

しっかりと使用方法を確認し、正しい方法で利用すれば、むくみだけでなく冷え体質の解消にもつながるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

Recommendおすすめ記事

TOPへ戻る