最近、鼻水が出やすかったり、体がだるくなったり、風邪を引きやすいと感じたことはありませんか?
その原因は、もしかすると「βカロチン」の不足からきているかもしれません。
今回は、そんな体のバリア機能を高めるβカロチンについてご紹介します。
体のバリア機能を高めるβカロチンの働きとは
そもそも「βカロチン」とは、いったいどのような栄養素で、どういった効果があるのでしょうか。
βカロチンとは?
βカロチンとは、動植物、特に植物に多く存在する色素のひとつです。
βカロチンは、体内に摂取されると”ビタミンA”に変換されます。
体内でビタミンAに変換されたものは、プロビタミンAとも呼ばれています。
βカロチンが不足していると、免疫力低下、口内炎、ドライアイ、視力の低下や髪の脱毛などを引き起こしてしまいます。
ちなみに、βカロチンは、摂取したすべてがビタミンAに変化するわけではありません。
体内で、必要な分だけビタミンAに変化します。そのため、過剰摂取の心配は不要と言われています。
βカロチンの働きと効果
では、具体的にβカロチンにはどんな効果があるのでしょうか。
・粘膜を健康に保つ効果
βカロチンから作られるビタミンAには、人間の粘膜を丈夫にする働きがあります。
そのため、口や鼻や喉、胃や腸などの健康維持に効果的です。
・美肌効果
βカロチンは、皮膚の健康維持にも関りがあります。
変換されたビタミンAには、皮膚の新陳代謝を高める作用があり、肌のカサつきや、ニキビ肌にも効果を発揮します。
・黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)の予防効果
強い抗酸化作用を持つβカロチンは、黄斑変性症の予防効果もあります。
抗酸化作用を持つ、ほかのビタミンや亜鉛などと共に摂取することで、黄斑変性症の進行を遅らせる効果があります。
※黄斑変性症とは
モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気(引用:Santen)
・夜盲症の予防、視力低下への改善効果
βカロチンから変換されるビタミンAは、視力を正常に保つ役割もあります。
そのため、特に、夜盲症や、視力低下の抑制などの効果があります。
・ガンの予防と抑制効果
βカロチンの持つ抗酸化作用は、ガンの要因である遺伝子損傷の予防効果があり、ガンの予防や抑制効果が期待できます。
このように、「βカロチン」、そして変換されてできる「ビタミンA」は、皮膚や粘膜の健康を維持し、強い抗酸化力で、身体の老化、紫外線など酸化のダメージから守るなど、身体の”バリア機能”に貢献してくれます。
βカロチンを含む食材
βカロチンは、ニンジンやカボチャなどの、緑黄色野菜に多く含まれています。
他に、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、ニラ、チンゲン菜等にも含まれています。
旬の野菜にも、βカロチンが含まれているものは多く、緑の濃い野菜のほとんどにβカロチンが含まれているといって良いでしょう。
また、βカロチンは油に溶けやすい性質があり、実は油に溶けた状態の方が、体内での吸収率がアップ。
そのため、生で食べるより、少量の油で炒めたり、ドレッシングをかけて食べたりすると、より効果的に摂取することができます。
βカロチンを摂取するオススメレシピ3選
1.簡単!ほうれん草と大根のサラダ
気軽に「βカロチン」を摂取するなら、サラダがオススメ!
(食材)
・ほうれん草
・大根
・ニンジン
・マヨネーズ 大さじ1.5
・ポン酢しょうゆ 大さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
(作り方)
1.大根をスライサーで薄くスライスし、千切りにします。
2.ニンジンを千切りにし、ほうれん草を3cm位に切り、それぞれ野菜を水にさらします。
3.水気が入らないように、よく手で絞り、ボウルへ移します。
4.最後にボウルで調味料とよく和えて完成です。
参考サイト:クックパッド
2.カボチャのチーズ焼き
メインディッシュでしっかりβカロチンを摂取するなら、「カボチャのチーズ焼き」を作ってみてはいかが?
(食材)
・カボチャ
・とろけるスライスチーズ
・マヨネーズ
・粉チーズ
(作り方)
1.皮も一緒に、カボチャを小さく切り、軽くラップをし、1~2分レンジで温めます。
2.オーブンを200度に予熱します。
3.耐熱皿にカボチャを盛り付け、マヨネーズ、チーズ、粉チーズの順に乗せます。
4.オーブンで15分焼いたら完成です。
参考サイト:クックパッド
3.肌荒れ対策!簡単ニンジン炒め
簡単ニンジン炒めは、常備食として、常に食卓に並べても良いくらい、栄養満点でご飯が進みます。
(食材)
・ニンジン
・ごま油
・砂糖
・だしの素
・しょうゆ
・唐辛子
(作り方)
1.ピーラーでニンジンを削ります。
2.フライパンにごま油を入れ、ニンジンを炒めます。
3.砂糖を入れ炒め、だしの素をパラパラとふりかけ、また炒めます。
4.ニンジンがしんなりしてきたら、しょうゆと唐辛子を入れ、火が通るまで炒めたら完成です。
参考サイト:クックパッド
まとめ
ウィルスに負けない強い体にするためにも、普段からしっかりと「βカロチン」を摂ることが、風邪予防にも繋がります。体の内側からバリア機能を高め、元気で素敵な女性を目指してみてはいかがでしょうか。