女性ホルモンの分泌量を知ることから始める更年期対策

2018. 01. 28
川崎あゆみ
監修:川崎あゆみ ライター
キャリア系ライターを経て、美容雑誌・サイトにて年齢を重ねた女性の美容・健康に関する記事を執筆。「女の分かれ道」をテーマにしたウェブサイト~誰かの“決断”が、あなたの“勇気”になる~「ウーマンクロスロード」主宰 

自分の体の不調やイライラは、更年期によるものなのかどうなのか、モヤモヤした気持ちを抱えて毎日を送るのは辛いですよね。

原因不明の不調が続く場合、一度ご自分の女性ホルモン値を検査してみてはいかがでしょう?

婦人科、更年期外来がある病院、クリニックで費用は、大体5,000円程度。

検査方法は、普通の血液検査と同じです。

血液検査でわかる女性ホルモンの分泌量

ホルモンの分泌量を検査することによって、卵巣機能が低下しているかどうかがわかります。

更年期であると判断された場合は、ホルモン補充療法を行うかどうかなど更年期障害の症状緩和のための対策について医師と相談することになります。

血液を採取したその日のうちに結果がわかる場合もあれば、1週間ほどかかる場合もあります。

一般の病院でも検査はできますが、ホルモン補充療法などその後の処置のことを考えると女性外来、更年期外来のある病院、クリニックでの検査をおすすめします。

ホルモンの分泌量が低下している場合は、「ホルモン補充」という選択も

ホルモン補充療法とは、女性ホルモンの不足を必要量に合わせて飲み薬、貼り薬、塗り薬などで補うもの。

NPO法人女性の健康とメノポーズ協会によるとホルモン補充療法を行うことにより、「更年期症状の緩和」「精神的安定」「自分に対する自信や体力を取り戻した」「日常活動へのかかわりが増えた」「疲労感が軽減された」など体調面、精神面においても改善がみられるという調査結果が出ています。

ただし日本では、ホルモン補充療法の普及率がまだまだ低いのが現状です。

ホルモン補充療法(HRT)普及率の国際比較

NPO法人、女性の健康とメノポーズ協会のHPによると世界の「ホルモン補充療法の普及率」は、

オーストラリア 66%
アイスランド  47%
カナダ   45%
フランス  41%
アメリカ  40%
台湾  17.4%
韓国  8.8%
日本  1.5%

参考資料/V.lundeberg et al.Maturitas 48(2004)39-43「女性の健康と働き方マニュアル」NPO法人女性の健康とメノポーズ協会・編著P112より抜粋

先進国の中でも日本の普及率の低さがわかります。

これは、ホルモン補充療法によって「乳がんへのリスクが高まる」という認識を持っている人が多いのが原因だと考えられているようです。

ホルモン補充療法は、更年期症状の緩和から、更年期以降の健康リスク(動脈硬化や骨量の減少など)にも効果的な方法ですから、今後安全度に対する理解を深めるための啓もう活動が必要だといえるでしょう。

ただし、ホルモン補充療法を避けた方がよい方もいます。

禁忌は、乳がん、子宮がん、血栓症の治療中の方、脳卒中や心筋梗塞を起こしたことのある人など。

また、子宮筋腫、高血圧、肝機能障害がある場合には、投与方法や投与量を工夫しながら行われているそうです。

実際にHRTを受けたKさん(51歳)のケース

・48歳くらいから夜よく眠れなくなった。

・大量出血が数日間続いたことがある。

・ホットフラッシュが始まり、一晩でタオルが汗でぐっしょり濡れる毎日。

・体重増加にも悩んでいる。

都内にあるクリニックの更年期外来で、女性ホルモンの分泌量を計測したKさんに話をうかがいました。

検査自体は、普通の血液検査と同じでした。
結果が出るのにしばらくかかると言われ、1週間後に結果を聞きに再度クリニックへ。
私の数値は、予想していた通り基準値から大きくはずれ、女性ホルモンがほとんど分泌されていないことがわかりました。
「やっぱりそうだったか」と思わず笑ってしまいました。
その結果に基づいて、先生からホルモン補充療法を勧められ、更年期が原因と思われる肥満が解消されるならと思い始めてみました。
処方されたのはジェル状のもので、夜寝る前に腕の内側か鼠径部に塗るというもの。
このジェル、肌への浸透はいいのですが、量がかなりあるので眠いのを我慢しながら浸透するまで待つのがちょっと面倒に感じました。
使用してどれくらい経ってからだったか忘れましたが、2年前に閉経していたはずなのに、出血が起きました。
それも通常の生理なら、だいたいいつ始まると予測がつくので準備できるのですが、予想できないタイミングで出血するので、「せっかく面倒な生理から解放されたのに、また煩わしくなった」「急に出血するので、外出するのが億劫になる」というのが正直な感想です。
しかもそのクリニックは自由診療で保険が効かないので、月に2万円以上はかかると言われ、ホルモン補充療法を続けるのは無理だと判断し、1回分でやめました。
それから2年ほど経ちますが、周りでやっている人はそれほど多くないように思います。

まとめ

クリニックがKさんにどのように説明したかはわかりませんが、Kさんのように出血を望まないという方は、使用する製剤や投与の方法を選ぶことができます。

また、費用に関してもクリニックによって保険適用が可能なところもありますから、ご自分でよく調べ、また医師とよく相談されることをおすすめします。

ホルモン補充療法は、人によって感じるメリット、デメリットは異なるかと思いますが、続く不調を緩和してくれるひとつの選択肢です。

まずは、ご自分のホルモン値を検査することから始めてみてはいかがでしょう。

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