手軽に疲れ目がスッキリできるので、ついつい、目薬に頼ってしまいがちです。
パソコン、スマホなど目を酷使する時間が長くなり、慢性的に眼精疲労の状態が続いている人が増えています。
眼精疲労の根本的な回復には、目薬で一時的なスッキリ感を得るよりも正しい体調管理が一番!
目薬との上手な付き合い方を再確認し、眼精疲労克服に効果的な生活習慣を実践してみましょう!
使いすぎでドライアイ! 目薬の正しい使い方は?
風邪薬や胃薬、頭痛薬など内服する薬は、1日に飲む回数やタイミングなど、用法を守って服用しますね。
それに対して目薬の場合、あまり神経質にならずに使用している方も多いのではないでしょうか?
特に充血を取る目薬は手軽に薬局でも買えますし、目の赤みが取れ、スーッとする成分が入っているので、リフレッシュしたいタイミングでも便利なグッズです。
赤みを取るためには、血管収縮剤で血管を強制的に収縮させ、一時的に充血を緩和するのですが、使用頻度が高いと返って血管が拡張してしまい、慢性的に充血してしまうリスクも考えられます。
さらに、結膜炎やドライアイを引き起こす副作用も珍しくありません。
また、防腐剤も含まれているので、角膜へのダメージも考えられます。
目薬は出来るだけ使い切りタイプのものがよいでしょう。
最近では、ドライアイに対して人工涙型の目薬も市販されていますが、効果の継続時間が短いため、つい使いすぎてしまう傾向にあるようです。
眼精疲労が続くときは、一度眼科で診断を受け、より効果の持続性が高く、目に優しい目薬を処方してもらうことをおすすめします。
血行不良は目・首・肩・腰でワンセット!
パソコンやスマホの画面を見つめている時は、瞬きの回数が大幅に減り、通常の半分程度の回数になってしまうため、ドライアイを引き起こしてしまいます。
眼精疲労を起こす環境は、目の不調だけでなく、首、肩、腰までが血行不良を起こし、上半身の筋肉が凝り固まった状態になってしまうのです。
眼精疲労は、その症状の深刻さに気付きにくいことも多いため、気がつくと腕が上がらないほど肩が凝ってしまったり、頭痛に悩まされてしまうことも。
眼精疲労の特徴としては以下のものが挙げられるので、まずはきちんと自覚症状を持つことが大切です。
●肩や首が重い
●夜、寝付きが悪い
●眩しさを感じやすい
●薄暗い場所になると、遠くのピントが合わない。
●目の奥がジーンと重く、違和感がある
●まぶたが重い、痙攣することがある
自分では気づかないうちに、眼球の奥の筋肉に負担がかかり、視神経の機能が落ちていると、このような症状が現れてくるのです。
眼精疲労克服のための生活習慣
眼精疲労の原因が、目の疾患でない場合は、生活習慣を見直すことで、大きく改善することができます。
スマホなどの画面の見過ぎのほか、睡眠不足、運動不足、精神的なストレスも眼精疲労を起こす原因となります。
規則正しい生活習慣を心がけ、運動をしたり、自宅でもリラックスタイムを作るなど、常に忙しく交感神経になりがちな自律神経を、副交感神経に切り替え、ゆっくりと休む時間を作るようにしましょう。
仕事でパソコンを使う場合は、30分に一度は画面から目を離し、遠くを見る、眼球を回すなどのストレッチをしましょう。
目をぎゅっと閉じてからパッと開ける、といった運動も、凝り固まった目の筋肉をほぐすのに効果的です。
市販のホットアイマスクや、カップにお湯を熱めのお湯を入れ、湯気のスチームで目周りを温めるととても気持ちが良いですよ!
1日たった3分!腕振り体操で上半身ストレッチ
古くから中国に伝わる秘法の一つに、「達磨易筋経(だるまえっきんきょう)」という万病を治す運動と言われる「腕振り体操」があります。
日本では船井幸雄氏が実践したことで、一躍有名になりました。
やり方はとても簡単です。
①姿勢良く、肩幅程度に脚を広げて立つ
②掌を内側にむけ、両手を前に水平に伸ばす。
③そのまま両手をそろえ、後ろ45度を目安に無理のない箇所まで振り切る。
④そのまま力を抜き、腕が自然に前に戻るように振る。
たったこれだけを繰り返すだけの単純な運動です。
まずは3分間、リズムよく繰り返し、合計3セット続けましょう。
肩甲骨が大きく動いていることが、実感できます。
首、肩、腰の筋肉がとても柔軟になり、滞っていたリンパ液や血液が促進し、老廃物がデトックスされます。
そして上半身の血流がよくなることで、眼精疲労も驚くほど楽になるのです。
さらに体の軸がしっかりとするので、インナーマッスルを強化する効果もあり、基礎代謝アップにもつながります。
船井氏が絶賛した理由の一つは、自身の視力が大幅にアップしたことだそうです。
いかに血行不良が体に悪影響を与えているか、ということがわかりますね。
腕振り体操は、慣れてくると500回、1,000回と自分でも驚くほど続けることができるようになります。
目標時間を20分程度とし、目を閉じてひたすら続けてみましょう。
まとめ
毎日たくさんのニュースがスマホ画面から入ってくることで、私たちの目、そして脳もとてもたくさんの情報を処理しなくてはならず、慢性的に疲れきった状態になっています。
交感神経が優位に立ちやすいことで眠りも妨げられ、つねに何かに囚われながら1日を過ごしている方がほとんどかもしれません。
こんな時代だからこそ、ひたすら無になる時間を意識的に作ることで、目や脳を休憩させてあげることがとても必要なのだと思います。