【心理カウンセラーが語る】閉経後のセックスの壁、どうやって超えればいい?

2018. 05. 22
小日向るり子
監修:小日向るり子 フィールマインド 代表カウンセラー
正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていたことからカウンセラーの道へ進む。 資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。 「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、愚痴など、3,000件もの相談対応経験をもつ。(https://profile.ne.jp/pf/kohinataruriko/)

子供の成長、仕事のキャリアアップなどで、家事や仕事の忙しさが落ち着く頃、気がつくと50代は目前。

このまま自分の女性としての性が終わってしまうのではと、ふと寂しく感じることはありませんか?

出会った頃の気持ちを夫に感じるはずもなく、自然と互いへの関心も少なくなったご夫婦がほとんどでしょう。

心理カウンセラーの小日向るり子先生に、他人には聞きにくい、閉経後の夫婦関係を上手に築くポイントを教えていただきました。

50歳でセックスレス。周囲のご夫婦も同じなのかしら?

友人を含め、他の家庭の夫婦生活について、あまり深く立ち入っては聞きにくいものです。

自分と同年代のご夫婦はセックスレスが多いのか、自分達夫婦が一般的にみてどうなのかが気になるところですね。

ご相談者の方の声に多いこの辺りの実情を、小日向先生にお伺いしました。

「セックスレスのご夫婦は多いと感じます。

現代は多くの家庭が共働きのため夫婦ともに毎日忙しいため、夜はゆっくり休みたいという理由から寝室を別にするようになり、その結果がセックスレスにつながっているケースが多いです。

セックスレスについてはその状況をお互いが不満に感じていなければ問題ありませんが、自身の性的欲求とパートナーの欲求のバランスが合わない場合は夫婦不仲の大きな要因となります。

ご相談にいたるケースでは、勇気を出してレスが辛いと伝えたのに軽くあしらわれてしまい、今後どうしたらよいのかを悩んでいるという方が多いです」

セックスレスよりも、まずはスキンシップがない危機感を持とう

長い間家族として見てきた夫と、これからどのように関わっていけば良いのでしょうか。

実際にカウンセリングしていく中で、小日向先生がリアルに感じている夫婦の危機感のポイントについてお伺いしたいと思います。

50代を迎えた夫婦にとって、夫婦関係の良し悪しにセックスがどう関係していると思われますか?

「その年代の夫婦にとってセックスは必ずしも必要ではありません。

もちろんあればベストですが、男性も加齢により挿入が難しくなることもあります。

女性の場合は、更年期によるホルモンの影響で違和感を感じる可能性もありますので、セックスだけにこだわってしまうと、返って夫婦関係がギクシャクすることも考えられるでしょう」

では、お互いに年を重ねた夫婦にとって、セックスよりも大切にしたいことについて、お聞かせください。

「先ほど触れたように、お互いに無理のあるセックスよりも、大切なのはスキンシップです。

男性の性機能の衰え=性欲の衰えではありません。

女性の肌に触れたいという欲望を妻によって満たせないと、浮気をする可能性は高くなります。

ハグをすると脳内から『幸せホルモン』や『抱擁ホルモン』とよばれるオキシトシンが出ます。

浮気防止の観点からも、スキンシップにより『妻に触れると幸せ』という感覚を醸成することは大切なのだと思います」

求めあうよりもまずは触れ合うことからはじめてみよう

日常生活の中で、仕事や家庭での役割が忙しく、だんだんとお互いに興味が薄くなる方も多くいることでしょう。

子育ても一段落し、これから先の人生は二人の時間が増えていく、というタイミングなので、もう一度夫婦の気持ちが上手に近づくのがベストです。

しかし、今になってどうしたらよいかわからない、という気持ちが大きいのではないでしょうか?

「セックスレスの期間が長くなればなるほど、『今さらどうきっかけ作りをしていいかわからない』という状態になっています。

まず最初にその『きっかけ』を上手に作ることから始めてみたら良いでしょう」

実際に普段の生活で、どんなことを意識してきっかけ作りをすればよいですか?

「触れ合うこともなくなっている場合はいきなりセックスを求めるのではなく、まずは『触れ合う』ことからです。

長い間夫婦をしているのですから、ソファで近くに座ったり、肩に触れたりするだけでも伝わる感情は必ずあります。

今更そんなこと……などと思わずにぜひトライしてみてください!」

セックスはちょっとしたスパイスという気持ちで取り組んでみよう

夫婦の気持ちが近づけば、二人で過ごす時間が幸に感じる感覚が戻ってくるでしょう。

閉経しても、人生のまだ何十年も男性、女性でいることに変わりません。

この先、夫婦でセックスが楽しめるような心構えを小日向先生にお聞きしました。

「そもそも年齢的に、性的欲求そのものは、若いときより落ち着いていますので、セックスを『本能的なもの』と捉えて、欲求がわくのを自然に待っているだけでは機会は更になくなっていきます。

機会がなくなれば当然楽しむこともできませんよね。楽しめるわけではありませんよね。

セックスは非日常を与えてくれるスパイスといった感覚で捉えましょう。

旅行などに出かける、いつもと違ったメイクや服装をしてお出かけする、など個々に感じる『わくわくする非日常』がありますよね。

それをパートナーと共有し、その延長線上にセックスを取り入れてみてください」

まとめ

夫婦にとってお互いを慈しむ愛情は、年齢とともにセックスからスキンシップへと変化するということがわかりました。

縁があって結婚し、長い時間を過ごし、共に築いてきた人生があるのですから、表現する形は変わっても愛情は持ち続けていたいものです。

お互いの肌に触れ合うことを意識しながら、しっかりと夫婦としての気持ちを伝え合いましょう。

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監修:小日向るり子 フィールマインド 代表カウンセラー
正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていたことからカウンセラーの道へ進む。 資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。 「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、愚痴など、3,000件もの相談対応経験をもつ。(https://profile.ne.jp/pf/kohinataruriko/)
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