男性にも更年期が……妻が知っておくべき「男の更年期」

2018. 06. 18
PURAVIDA編集部
監修:PURAVIDA編集部

気分が晴れない、元気がない、疲れやすいなど、以前と違った夫の様子が気になることはありませんか?

何をするにも活力が湧かないその原因は、男性の更年期障害かもしれません。

女性のように急激ではないものの、男性ホルモンも確実に減少の一途をたどります。

緩やかな減少のなかで、男性の体、心にはさまざまな変化が訪れます。

夫が更年期かもと感じたらたら、一番身近な家族としてどんなサポートをすることができるのでしょうか?

男性ホルモンは男らしさの象徴

仕事のあと元気に飲みにいっていた夫が、早めに帰ってくるようになったり、休みの日ゆっくりしても、すっきり疲れがとれないのは、単に加齢のせいだけではありません。

総務省の統計によると6人に一人の男性に、更年期障害による不調が現れています。

しかも、女性のように閉経がないため、自分自身で認識しにくいことから隠れ更年期障害ともいわれています。

男性ホルモンは、10代に急激に上昇し、20歳頃にピークを迎えたあと、少しずつ減少します。

やがて、60歳を過ぎるとピーク時のほぼ半分の量まで減っていきます。

男性ホルモンが出るメカニズムとしては、まず脳の視床下部という部位で司令をだし、ホルモン分泌のためのコントロールをしています。

指令を受けると、副腎ではDHEAというホルモンが作られ、免疫力アップ、ストレスを緩和するなどの役割をし、その一部がテストステロンという男性ホルモンに変化します。

テストステロンは副腎のほか、精巣でも作られ全身に分泌されます。

このテストステロンこそが、男性らしさを作り上げるホルモンです。

筋肉を大きく成長させ、骨を太くし、丈夫でたくましい体のラインを作り出す源になります。

男性ホルモンの多い人は、外見だけでなく、中身もパワフルで活力がみなぎったリーダシップ溢れるタイプなのが特徴です。

男性として仕事をバリバリこなし、プライベートもパワフルに充実させる活力の根源は、まさに男性ホルモンによるパワーであると言えるでしょう。

男性ホルモンが減ってしまう原因は?

男性の場合、テストステロンが減ってくると、加齢男性性腺機能低下症候群(Late onset hypogonadismLOH症候群)という状態になります。

テストステロンが減少してしまう理由はいくつか考えられています。

・加齢による減少

・ストレスの影響

・偏った食生活

・運動不足

・肥満

・喫煙や飲酒

どれも働き盛りの男性にとって、当てはまる条件ばかりですね。

このような原因が複合的に合わさって、男性ホルモンの分泌が減ってしまうと、視床下部からのホルモンを分泌する脳の司令と、男性ホルモンが減少してきた体との間でバランスが崩れてしまうという現象がおこります。

男性ホルモンの減少した体は疲れやすく、ホルモンバランスの崩れから気力がなくなってしまうことで、ますます活力が無くなってしまうという悪循環のサイクルに陥ってしまうのです。

体・心・性の3つに現れる更年期障害

男性ホルモンの減少によって現れる症状は、大きく分けて3つの箇所に顕著に現れます。

①体に現れる症状

筋力が低下し、女性のホットフラッシュといわれるような急な発汗や、ほてり、めまい、動機、頭痛などがあります。

慢性的な倦怠感で体がとてもだるく、夜中に尿が近くなるという症状もあります。

②心に現れる症状

テストステロンの減少は、幸福感や活力の元になるドーパミンの生成も少なくなるため、不安感やイライラを感じたり、記憶力や集中力も低下してしまいます。

昼間、急な眠気に襲われたかと思えば、夜は寝つきが悪く、朝早く目覚めてしまうということも多くあります。

何かするのが億劫に感じたり、無気力になってしまうことで、周囲からは元気がない、落ち込んでいるように見えることも。

③性に現れる症状

精力や性的欲求が減退し、体力的にも落ちてしまいます。

このような悩みはとてもデリケートなため、自分からは敢えて周りに言いたくないことばかりでしょう。

特に落ち込んで元気のない様子は、鬱の症状とも似ているため、とても心配です。

鬱の症状との大きな違いは、更年期障害の場合、体の症状が顕著に現れることにあります。

近くにいる家族やパートナーが細かい様子に気付いてあげることも、とても大切になってくると言えるでしょう。

更年期とうまく付き合うためにサポートできること

集中力や注意力がなくなることで、仕事でミスをしたり、心の不安定さから会社での人間関係でも違和感を覚えて、一人で悩むことがあるかもしれません。

まさか自分が更年期障害とはと思う男性も多いようですが、早いと30代後半から更年期に入る男性もいるため、よく理解した上で正しく改善していくことが肝心なのです。

①生活習慣の中での改善策

毎日の生活の中で、心がけることやサポートできることもたくさんあります。

食事、睡眠、運動の3つが基本になってくるので、詳しくみていきましょう。

・食生活の見直し

内臓脂肪が多くなると、テストステロンの分泌が減ってしまうため、脂質を減らし、亜鉛やビタミンDの多く含まれる食事を摂るようにしましょう。

赤身の肉や魚、牡蠣などがおすすめです。

また男性ホルモンの分泌には、玉ねぎ、にんにく、アボカド、人参、しじみなどが効果的で、滋養強壮にもつながります。

補いきれない時は、サプリメントを常備しておくのも良いでしょう。

・睡眠の環境を整える

良い睡眠は疲労回復の基本です。

季節にあった寝心地のよい寝具を揃えたり、枕を合うものに変える、照明やカーテンに気をつかい、暗く静かな部屋でぐっすり眠れるような環境づくりをしましょう。

・運動やリフレッシュする時間をつくる

いつもと違う気分転換に誘ってみるのも、良い方法です。

夫婦で映画館に行ってみる、自然の豊かな場所にドライブするなど、ストレスを上手に解消出来ることは何か、一緒に考えてみましょう。

また、筋肉を動かすことで、テストステロンが分泌されやすくなることがわかっています。

まずは簡単なウォーキングなどの有酸素運動をし、軽い筋トレも徐々に取り入れると効果的です。

②専門のクリニックを受診する

最近では、男性の更年期障害外来があるクリニックも増えてきました。

専門医に相談することは何より心強い改善策と言えるでしょう。

その人の体質によって、テストステロンを注射、服用、塗り薬などで補充しながら症状を改善することができます。

症状によっては漢方を使って、気力や疲れの回復をサポートすることもあります。

治療の結果、少しずつテストステロンの量が増え、体も心も回復していくので、思い切って足を運んでみても良いでしょう

まとめ

女性の場合は閉経が近くなるとさまざまな症状を発症し、閉経前後で終わるのに対し、男性はここまでという区切りがありません。

まだまだ働き盛りの男性にとって、心と体の不調が長期に渡って続くのは女性以上につらいことでしょう。

一人では見過ごしてしまう小さな変化に家族や身近なパートナーが気付き、出来ることから改善できるよう、まずは相手の心に歩みよることが大切です。

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