毎日暑い日が続くと汗をたくさんかいて、女性としてはメイク崩れ、衣類の汗じみやにおいなど、気になってしまうことが多くあります。
暑さに加えて、ホットフラッシュが起こってしまうと、滝のような汗がとめどなく流れて止まらず、のぼせや、ほてりといった症状がおこり、いつも以上の不快感に悩まされます。
そんな不快な夏をより快適に過ごすための、ホットフラッシュ対策法をご紹介します。
汗・のぼせ・ほてり対策
ただでさえ暑いのに、ホットフラッシュと重なると急に顔が赤くなったり、汗が吹き出したりして顔や頭が汗でぐっしょりとしてしまいます。
上半身だけが火照りぼーっとしてしまい、立っていられないほどのぼせてしまうことも。
また、夜にホットフラッシュが起きると、寝汗がひどくなって安眠を妨げ、不眠症にもなりかねません。
そんなときは、体を冷やす効果のあるアイテムをいくつか用意しておくと、とても便利です。
冷蔵庫に冷タオルを作り置きしておき、首元、ワキなどにあてると、体のほてりもおさまり、汗の様子も落ち着きます。
寝具はガーゼケットやタオルケットなどといった汗を吸収できる素材を重ねて、体温調節しやすい状態に整えておきましょう。
服装も、温度調節しやすいように重ね着をすると、一枚脱ぐだけで楽になります。
夏バテとのダブルストレスに負けないために注意すること
夏場はたくさんの汗をかくことで、体の水分も大量に失われてしまいます。
ホットフラッシュによる発汗も加わり、体は慢性的な水分不足の状態になります。
しかし、暑さのあまり、冷たいものばかりを飲んでしまうのは禁物です。
ホットフラッシュは、上半身は燃えるように火照っていても、足先は冷えているということがよくあるのです。
更年期の女性にとって、体を冷やすことは血行が悪くなる原因です。
さらに冷たいものは内臓を冷やしてしまうので、食欲が落ちてしまい、夏バテを起こしてしまいやすくなります。
冷たい食べ物や飲み物は、なるべく控えましょう。
また、喉の渇きを潤うために、一気飲みで水分補給をするのもやめましょう。
一時間に一回、コップ一杯の量を摂り、一日かけてこまめに水分を摂る方法がベストです。
エアコンのきいた部屋で過ごすことが多くなる夏は、水分代謝も落ちるので、体がむくみやすくなっています。
できれば常温のミネラルウォーターで、こまめに水分補給をしていきましょう。
また、オフィスの休憩時間や、ほっと一息できるタイミングでは、ハーブティもおすすめです。
ルイボスティーは更年期の症状に合っていて、自律神経を鎮める作用があります。
カフェインも入っていないので、夜のリラックスタイムにも向いています。
温かいルイボスティーで、一日の疲れを癒す時間をつくるのもよいですね。
外出時のホットフラッシュ対策!便利アイテム
外にいるときにホットフラッシュが起きてしまったら、どんな対応策を取ればよいでしょうか。
バッグに常備しておけば、とっさの時に活躍してくれるおすすめグッズをご紹介します。
・冷感タオル
水で濡らして軽く絞り、サッと振るだけで生地がとても冷たくなるタオルです。
首に巻くだけで、とてもひんやりして火照った体を鎮めてくれます。
100円ショップでも手に入るので、持っておくと大活躍するでしょう。
濡れたタオルを入れるには、ジッパー付きの袋を用意しておくとよいですね。
・ハッカ油スプレー
精製水、無水エタノール、ハッカ油で作るハッカスプレーも、便利なアイテムです。
スプレータイプの小瓶でバッグに入れておき、首筋、ワキなどの冷やしたい部分にシュッと吹きかけるだけ。
外出先でも清涼感を得られ、デオドラント効果もあるのでとても便利です。
・ワキ汗シート
衣類のワキの部分に、汗を吸収する作用のあるシートを貼っておくと、ワキの汗じみ予防になります。
繰り返し使えるタイプや、ひんやりとした冷感効果のあるものなど、いろいろな種類があるので、使い勝手のよいものを選んでみましょう。
これがあれば、汗じみの目立たない色以外を選ぶことができ、夏服のカラーバリエーションも広がります。
・携帯用ボディシート
汗をかいたまま放っておくと皮膚の雑菌と反応して、嫌なにおいを発します。
ベタベタした不快な汗は、その場でしっかりと拭き取りましょう。
爽快感のある使い心地で、拭いた場所からスーッとするクールダウン効果もあります。
好きな香りを選んで、持ち歩くと便利です。
ホットフラッシュの改善策
更年期の症状は、閉経してからも続くこともあり、長い間付き合っていかなくてはなりません。
ただじっと時が過ぎるのを耐えるだけなく、積極的に改善策を試してみましょう。
意外にも症状がスッキリしたり、和らいでいくのを実感している女性も多くいます。
・適度な運動
ウォーキング、ヨガなどの有酸素運動は、週に3回程度でもとても効果的です。
基礎代謝の落ちやすい年齢なので、運動をすることで血流が促進され、冷えの解消にもつながります。
・サプリメントを使ってみる
更年期は女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの減少が主な原因です。
エストロゲンによく似た作用をする大豆イソフラボン、さらにその一種であるエクオールの働きで、症状が緩和される効果が認められています。
・専門医に相談する
婦人科外来の血液検査では、女性ホルモンの量がどんな状態なのかを調べることができます。
その状態に合わせた治療法を、専門医と相談するのも良い方法でしょう。
漢方やサプリメント、自分に合ったホルモン療法など、症状の改善に向けて新たな一歩を踏み出すことができます。
まとめ
更年期によるホットフラッシュに悩まされる方にとって、夏はとてもつらい季節になりますね。
しかし、夏が過ぎても更年期は続き、来年の夏もやってきます。
自分にとって快適に過ごせる環境作りや、症状の改善策について、しっかりと取り組んでいきましょう。